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当たり前のことですが、私たちもペット(哺乳類)も定温動物です。定温動物は、気温に関わらず、いつも体温を一定に保つことが出来ます。どうやって体温を一定に保てるのでしょう?それは、体の中で作られる熱(産熱)と体の表面から出ていく熱(放熱)のバランスを、脳の視床下部にある体温調節中枢がコントロールしているからです。 |
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例えば、外気温の高い夏は、温熱中枢を刺激して、体温調節中枢の設定温度を低くすることで体熱の放散を図ります。人が汗をかいたり、犬がハアハアと息を吐くのはそのためです。反対に外気温が低い時は、寒冷中枢を刺激して、熱の放散を抑制します。寒いと、毛穴が収縮したり体が震えるのは、熱をおこして体温が下がらないようにしているのです。 |
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体温調節中枢はつねに体温をコントロールして、酵素活動など、体内の化学反応に最適な温度を保っています。体温調節の目標となる設定温度がふだんより高温になるのが、発熱。 発熱は、全身的な感染や炎症があれば、必ず見られる症状です。 その原因は3つあるといわれています。 |
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●外因性発熱物質の関与 |
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外因性発熱物質といわれる細菌やウイルス、腫瘍などが白血球に食べられると、白血球は内因性発熱物質をつくり、体温調節中枢に作用して、発熱します。 |
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●中枢性発熱 |
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体温調節中枢に、脳腫瘍や脳炎などの病変が及ぶための発熱です。 |
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●熱放散の障害 |
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真夏の高温などで熱中症を起こすと、熱の放散が抑制され、体温が上昇します。 |
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発熱は、異常を知らせるサイン。
でも、病気そのものではありません。 異常のサインを早くキャッチし、 その原因を突き止めて、治療してやることが大切です。 |
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